公務員はヌルいって聞いたけど、激務な部署ってあるのかな?」
こういった疑問に答えます。
皆さんの中には、仕事がヌルいと思って公務員になった人もいるのではないでしょうか。
特に、公務員になりたての頃は”どの部署が忙しいか”なんてわかりませんよね。
とはいえ、何も知らずに激務の部署に配属されてしまうと”メンタルを病んでしまう”なんてことも…
今回は、公務員(特に地方役所)の中で、最も激務な部署についてお伝えします。
結論を先にお伝えすると、最も激務な部署は”福祉”です。
僕自身、福祉の部署で3年間働き、
- 感情の起伏が激しい(やる気ある日とない日の差が激しい)
- 住民の話を聞いていてキレそうになる
- 休みの日は何もやる気がしない
といった感じで、”ほぼうつ病”のような状態で仕事をしていました。
なぜ福祉の部署が激務なのか、実体験に基づいて解説していきますので、ぜひ最後まで見ていってください。
公務員で最も激務な部署
公務員で最も激務な部署。それは福祉です。
なぜ福祉の部署が激務なのか、理由は二つあります。
- 業務が多岐に渡る
- メンタルを削られる仕事ばかり
下記にて順番に解説していきます。
業務が多岐に渡る
福祉の仕事は多岐に渡ります。具体的には、
- 高齢者の生きがいづくりをする高齢者福祉
- 地域の生活向上を図る地域福祉
- 障がい者のための障がい者福祉
- 生活保護などの低所得者福祉
- 児童虐待などの児童福祉
などが挙げられ、本当に幅広い業務を担当しなくてはなりません。
さらに細かい業務に区分すると、
- 敬老会などの生きがいづくり
- 民生委員協議会の運営
- 障がい者手帳の交付
- 障がいサービスの支給
- 生活保護の相談業務
- 児童手当の支給
- 児童虐待の対応 etc…
ここに挙げきれないほどの業務を抱えています。
これほど業務が多岐に渡ると、職員一人にかかる負担は大きくなって当然ですよね。
メンタルを削られる仕事ばかり
「業務が多岐に渡り、忙しい」というのは他の部署でも起こりうることなのですが、
僕自身「福祉が地獄だな」と感じたのは、”メンタルを削られる仕事ばかり”ということです。
「生活費が底を尽きた。食べないと死んでしまう。」
「なんで助けてくれないんだ!!公務員のくせに!!」
このような言葉をぶつけられるのが日常茶飯事でした。
あくまでも一例ですが、こういったニュアンスの相談を受けることが普通にあります。
正直、めちゃくちゃメンタルを削られます…。
相談業務の資格も持っていないし、特殊な訓練も受けていないただの一般人が、窓口に来たお客さんに「明日にでも死んでしまいそう」なんて言われたら、参っちゃいますよね。
公務員のメンタルをえぐる呪いの言葉
ただでさえメンタルをすり減らしながら仕事をしている中で、トドメの一撃のような言葉があります。
それは、「役所はやって当たり前」 という言葉です。
世間的な風潮として「役所はやって当たり前」というのがあるので、制度上できないことがあっても「何でやってくれないんだ!」と怒鳴られることもあります。
もう、いますぐ逃げ出したくなりますよね。笑
また、怒鳴るようなお客様に限って、こちらの説明は聞いてもらえないという。
思い出しただけで具合が悪くなってきました。笑
ここまでお伝えしてきたとおり福祉の仕事は、
”業務が多岐に渡り激務なうえ、精神的にも負荷がかかる”
上記の理由から公務員で最も激務な部署と言えます。
今もこうした状況の中で仕事がしている人がいると思うと。。。本当にお疲れ様ですm(__)m
国の組織も同じ
地方の役所において、福祉の部署が最も激務ということは伝わったかと思います。
しかし、福祉が激務なのは地方の役所だけではありません。国の組織に目を向けても同じことが言えます。
厚労省は5人に1人が過労死ライン
それによると、”過労死ライン”と言われる月80時間以上の残業をした人は、5人に1人にあたる830人に登ったことがわかりました。
5人に1人ってなかなか衝撃的ですよね…。
どれくらい残業しているかの内訳としては、
- 80時間以上100時間未満 423人
- 100時間以上150時間未満 359人
- 150時間以上 48人
残業時間が最も多かった職員は226時間もの残業をしていたことがわかりました。
(厚労省職員 “過労死ライン”月80時間超の残業 4月は830人 | NHKニュース)
「働き方改革」の旗振り役である厚生労働省がこのような働き方をしているというのは衝撃ですよね。
上位組織である厚生労働省が激務ということは、末端の地方役所でも福祉部署が激務になるのは当然のこと。
僕も福祉の部署にいた時、厚生労働省からくる調査ものが〆切までわずかな時間しかないことも多々ありましたが、この話を聞くと納得がいきます。
できることはある?
激務な福祉の職場。
解決するために個々人ができることはあるのでしょうか?
僕個人の結論としては、個人の努力や改善でどうにかできる問題ではないかと思っています。
上位組織である厚生労働省が激務である状況を見ると、解決には時間がかかりそうなうえ、
地方役所の古い組織体制を考えると、よい方向に変わっていくとは思えません。
そもそもの組織構造を抜本的に見直す必要があるかと。
人員配置を増やすなどしてマンパワーを増やさないことには、個人に求められる業務の比重を減らすことは難しいと思います。
どうしても辛いなら、道を変えるのもアリ
今現在、福祉の部署にいてどうしても辛いなら、道を変えるのもアリだと思います。
過去に隣の自治体でこんなことがありました。福祉の部署にいた職員が、
- うつ病を患ってしまう
- それでも激務なのではたらく
- 精神的におかしくなり、失踪(その後、退職)
ということがありました。こうなってしまってからでは遅いんです。
そして、僕自身も福祉の部署で3年間働いたのですが、
- 感情の起伏が激しい(やる気ある日とない日の差が激しい)
- 住民の話を聞いていてキレそうになる
- 休みの日は何もやる気がしない
というように、”ほぼうつ病”の状態で仕事をしていました。
仕事が忙しく、病院には行けなかったのですが、(それもヤバい)
もしかしたら診断がついていたかもしれません。
なので、今現在「仕事がツラい」と感じているなら違う道を探すのもアリだと思います。
とはいえ、「公務員を辞めた後の生活が怖い…」と考えますよね。
そんな方に向けて、実際に公務員を辞めて一年経過した僕の経験談を記事にしています。
よければどうぞ。
他の選択肢としては、勇気を出して病院へ行き、”診断書”をもらって病気休暇を取得するのもアリです。
すこし休んで、ゆっくり今後のことを考えてみても大丈夫だと思います。きっとそれぐらい頑張っています。
とにかく、心が壊れてしまってからでは手遅れになることもあります。
一度、立ち止まって考えてみてもいいかもしれませんよ。
まとめ:公務員の部署で最も激務なのは福祉
お伝えしてきたように、公務員の中で最も激務なのは福祉です。
激務な理由としては、
- 業務が多岐に渡る
- メンタルを削られる仕事ばかり
これら二つが挙げられます。
上位組織である”厚生労働省”も各省庁の中でトップの残業時間のため、組織構造から見直す必要があるとお伝えしてきました。
個人の力でできることは限られています。
どうしても仕事がツラいなら、道を変えるのもアリです。
心を病んでしまう前に、立ち止まってもらえたら幸いです。
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それでは今日はこの辺で。