「公務員から転職を考えているけど、厳しいって聞いたことがある。本当に厳しいのかな?」
こういった疑問に答えます。
事実、公務員からの転職は厳しいです。僕自身、公務員から転職をした身として強く思います。
しかし、不可能ではありません。抜け道もあります。
- 公務員から転職は厳しいのか
- 公務員の転職、抜け道がある
- 公務員から転職するためにやるべきこと
知識がないまま転職活動をすると、
「勢いで辞めたけど転職先がない…」 「とりあえず転職したけどブラック企業だった…」
このようなことになりかねません。正しい知識をつけて、転職活動に挑みましょう。
この記事を書いた人
- サキガケ(@Sakigake_blog)
- 新卒で地方の役所に6年勤務。
- 公務員の働き方に疑問を感じ、R3年3月に地方公務員を退職。
- 自営業を経験ののち、民間企業に転職。
公務員から転職は厳しい?
公務員から転職することは厳しい。皆さんも聞いたことがありますよね。
たしかに、厳しいことは間違いありません。しかし、”転職ができない”わけではありません。
厳しいと言われる理由と、厳しくないと思う理由について解説していきます。
転職の前に、、、
転職に関する話をする前に、大前提として公務員の待遇は恵まれています。
給与、昇給、各種手当、社会保障など…民間企業で同水準の待遇を求めると、それなりに大企業を目指すことになります。
「なんとなく今が嫌だから…」の転職は絶対にオススメしません。待遇面に関しては、ある程度の妥協が必要です。
反対にこういった方にとっては、公務員から転職がオススメです。
- 多少の年収ダウンはOK
- 成長できる環境に身を置きたい
- やりがいのある仕事をしたい
以上の前提を踏まえてお話ししていきますね。
公務員の転職が厳しい理由
公務員の転職が厳しいと言われている理由は以下のとおり。
- 仕事をしないイメージが強い
- 転職をする際の志望動機が弱い
- 公務員の経験を生かせる仕事は少ない
これらは僕が転職活動をする中で、実際に言われたことや感じたことです。
順番に解説していきます。
仕事をしないイメージが強い
公務員に対する風当たりの強さ、皆さんも感じたことがありますよね。
元公務員として「実際は違うのにな…」と思いますが、世間からのイメージは絶大です。
制度上できないことに対しても「仕事をしない」の一言で片付けられてしまいます。
転職活動では「企業に利益をもたらしてくれそうか?」といった観点で見られるため、「仕事をしないイメージ」はマイナスに働きます。
転職をする際の志望動機が弱い
公務員から転職したい時の理由として、以下のものが挙げられるかと思います。
- やりがいがない
- 人間関係が面倒
- 激務すぎる
正直なところ上記の3つが理由だとしても、聞く人にとってのマイナスイメージが強く志望動機にはできません。
「ITの分野に興味があり…」
「営業職として働きたく…」
一生懸命考えた志望動機も、「公務員を辞めてまでやりたいことなの?」と懐疑的な目で見られてしまい、厳しい評価を受けることになります。(志望動機は後述する転職エージェントにて無料相談ができます。)
公務員の経験を生かせる仕事は少ない
公務員の仕事は専門性が低いです。基本的には”誰でもできる仕事”が多いですよね。
補助金や要綱の作成など高度な仕事もありますが、その経験は民間企業で使えません。
公務員としての経験が使えないということは、企業が「公務員として働いていた人を雇いたい」とならないということ。
とはいえ、経験を活かせる仕事が”一切ない”ではなく”少ない”というのが正しい表現かと思います。
公務員の転職には抜け道がある
世間的に厳しいと言われる公務員の転職には抜け道があります。
ごく稀にではありますが、「公務員の経験」を求めている企業があるのです。
例を挙げると以下のとおり。
- 補助金申請の仕事
- 官公庁とのやり取りをする仕事
- ふるさと納税にまつわる仕事
数としては少ないのですが、求人情報を見ているとこういった求人が時々出てきます。
上記のような仕事であれば、大方の仕組みはわかっているため、民間企業経験者より優位性があるかと思います。
企業側としても仕組みをわかっている元公務員の方が仕事を任せやすいですし、「ぜひお願いしたい!」となるかと。
さらに働く身としても、流れがわかる仕事の方が安心ですよね。業務を一から勉強する必要もないですし、対公務員とのコミュニケーションのハードルも低い。
そして、転職活動をしている公務員は少ないため、成功する確率が高いのです。
転職に成功した実体験
ここからは僕が民間企業に転職した実体験をお話しします。
僕は、公務員から自営業に知人の紹介で転職をしましたが、収入の不安定さから正社員での就職を目指すようになりました。(正直、コロナの煽りを大きく受けた。)
実際にしたことは次の二つ。
- 転職エージェントに登録
- ハローワークに登録
まずは転職エージェントに登録。
マイナビエージェント、リクルートエージェントに登録し、希望する職種などでリサーチをかけました。
それと同時に、ハローワークに行き求職登録をしました。正直、「ハローワークに行きたくない」という謎のプライドがありましたが、ここは手段を選んでいられません。
田舎に住んでおり、近場の求人はハローワークの方が多いだろうと思い、ハローワークを活用しました。
奇跡的に数日で仕事が見つかった
登録をして数日後、”ふるさと納税関係の業務”の求人があり、即応募したところ採用されました。
過去にふるさと納税の業務を担当していた経験があり、それが決め手になったとのこと。
つまり、”公務員時代の経験”が活かされたというわけです。
給与などの待遇は公務員時代とほぼ変わらず、個人的には満足しています。
公務員が転職するためにやるべきこと
公務員が転職をするためにやるべきことは以下の3つです。
- どんな仕事をしたいか考える
- 転職エージェントに登録
- ハローワークに登録
①どんな仕事をしたいか考える
ただ闇雲に転職活動をしても、「こんなはずじゃなかった!」と失敗をしてしまう可能性があります。
自分の人生で何を大切に?
今より向いている仕事は?
自分の好きな分野は?
これらを明確にして、仕事を探すことがオススメです。
僕は下記の書籍を読んで、進みたい道を明確にしました。
細かいステップ別に解説されているのでとてもオススメです。
②転職エージェントに登録
進みたい道が明確になったら、転職エージェントに登録します。
ここでやるべきことは、世の中にどういう仕事があって、自分の学歴・職歴だとどれくらいが狙えそうなのかを知ること。
いきなり転職成功!というのは正直難しいので、”レベル感を知っておく”つもりで転職エージェントに登録することをオススメします。
転職エージェントでは、気になる求人をチェックすることのほかに、無料で面談をすることができ、「転職市場の動向」や「必要なスキル」などを教えてくれます。
さらに、興味のありそうな求人をメールでお知らせしてくれるため、忙しい公務員の方にもオススメです。
- マイナビエージェント:20代の転職に強いことで有名です。担当者も親切な方が多く、初めての転職エージェントにオススメです。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1!幅広い求人があり、市場のリサーチに最適。
③ハローワークに登録
転職エージェントでいい求人が見つからなかった場合、ハローワークにも登録しましょう。
「ハローワークに行くのは抵抗がある…」という方には、ハローワークインターネットサービスがオススメです。
就業場所や職種を選択して、自宅から求人情報を見ることができます。
そこで気になった求人があれば、ハローワークへ行き紹介してもらうことができます。
希望する求人がなかったら?
「転職エージェントにもハローワークにも希望する求人がない!」ということもあり得ます。
求人は「辞めた人の穴埋め」であることが多く、タイミングが命運を握ります。
そのため、できれば1年くらいの長期視点で行動してみるのがいいかと思います。
今すぐ希望する求人がなくても、スキマ時間にチェックしていれば3ヶ月後にはいくつか気になる求人が出てくると思います。
チェックするのが面倒であれば、前述の転職エージェントが送ってくれる「メールでの求人情報」をチェックするのがオススメですね。
求人情報をチェック→市場の把握→良さげな求人を把握しておく→実際に転職活動してみる
こんな流れがいいかと思います。
繰り返しになりますが、勢いで辞めてしまわないこと。じっくり吟味して転職活動をしてみてください。
まとめ:公務員の転職は厳しいけど抜け道がある!
本記事のポイントをまとめてみました。
- 公務員の転職は正直厳しい
- 公務員経験を必要としている企業もある
- 転職エージェント&ハローワークを活用
- 1年くらいの長期視点で転職活動を
公務員からの転職は不可能ではありません。経験を生かせる仕事もあります。
しかし、求人があるかはタイミング次第。今すぐ登録しつつ、長期視点での転職活動をオススメします。
僕も求人情報を毎日チェックしていたおかげで、いい企業に巡り会い、転職を成功させることができました。
息苦しい組織や、やりがいのない仕事から解放されて、より良い人生を歩めるよう行動してみてはいかがでしょうか。
公務員からの転職活動について、悩んだらTwitterからメッセージをくださいね^_^
それでは今日はこの辺で。