「せっかく公務員になったけど、サービス残業が多いなぁ。周りも一緒だから仕方ないけど、何かいい方法はないかな。」
こういった疑問に答えます。
公務員はサービス残業が多いと言われていますが、サービス残業でどれくらい損をしているか知っていますか?
周りに合わせてサービス残業をしていると、大金を失うことになるかもしれません。
- 公務員のサービス残業が多い理由
- 一年でどれくらい損をしているか
- サービス残業への対策
結論を先にお伝えすると、サービス残業によって年間40万円ほど損をしています。年齢を重ねると時給単価は上がっていくので、さらに多くのお金を無駄にしてしまうかもしれません。
この記事を最後まで読んで、損しない人生を送っていただければと思います!
この記事を書いた人
- サキガケ(@Sakigake_blog)
- 新卒で地方の役所に6年勤務。
- 公務員の働き方に疑問を感じ、R3年3月に地方公務員を退職。
- 自営業を経験ののち、民間企業に転職。
公務員のサービス残業が多い理由
ここでは公務員のサービス残業が多い理由を紹介します。
早速結論ですが、理由は以下の3つ。
- 予算が足りない
- 明確な基準がない
- 暗黙のルールがある
順番に解説していきます。
①予算が足りない
公務員のサービス残業が多い理由、1つ目は”予算が足りない”ことです。
公務員の予算は限られており、予算がなくなると残業をつけられないということはよくあることですよね。
皆さんもご存知のことと思いますが、予算を増額することは首長と議会の承認を得ないといけないため、非常にハードルが高い。
残業代とはいえ、”人件費を上げる”ということですから、予算増額の承認を得ることは難しいでしょう。
本当に必要性を訴えて予算増額することができればいいのですが、多くの場合は、
「予算を増額する労力をかけるくらいなら、サービス残業で上手いことやる方がいい」
こう考えてしまうわけです。
こう考えてしまうわけです。
このようにして、”サービス残業をするというのが当たり前”という風潮が出来上がってしまいます。
②明確な基準がない
サービス残業が多い理由、2つ目は”明確な基準がない”ことです。
僕のいた役所もそうだったのですが、小さい役所は基本的に自己申告で残業を行います。タイムカードなどで管理することはありません。
つまり、残業を申請するかどうか明確な基準がなく、個人の判断基準に委ねられるということ。
僕自身も、「これは残業じゃないよな…。」と折り合いをつけて、残業を申請しなかったことは何度もありました。
また、明確な基準がないことによる弊害は他にもあります。
上司によって、「これ残業じゃないよね」と言われるパターンです。そう言われると、ますます残業をつけづらいものですよね。
残業は本来、業務を時間内に終わらせることができなかった際に、必要に応じて業務を行うというもの。
しかし、残業するにあたって明確な基準がないため、業務を行っているのにも関わらず、
- 申請するのが面倒くさい
- 上司の顔色を伺うのが嫌
こう言った理由から「サービス残業でいいか…」となり、それが当たり前になってしまうというわけです。
皆さんも、「残業つけるほどでもないしな…」と自分に言い聞かせていませんか?
③暗黙のルールがある
公務員のサービス残業が多い理由の中でも、大多数を占めるのが「職場に”暗黙のルール”がある」ことではないでしょうか。
僕のいた役所では、
- 20時以降まで仕事をした時しか残業をつけてはならない
- 残業とみなされるのは18時から(勤務時間は17:15まで)
という謎なルールがありました。
今日中に回答しないといけない調査ものを業務終了後になんとか終わらせて、19時45分に帰る→残業はつけられない
控えめに言ってクソですよね。
勤務終了時間が17時15分だったので、19時45分まで2時間30分も残業しているのに、0円。
こうなると、残業代欲しさにダラダラ仕事をして、30分で終わる仕事を1時間以上かけてやる人も出てきます。
そんな人がいると周囲のやる気もなくなるため、組織の生産性はどんどん悪くなるばかり。
公務員を離れた身として、悪しき風習だなと思います。
40万円はこうして損をします
ここからはサービス残業をすると、どれだけ損をするか考えていきたいと思います。
ざっくりとモデルケースを紹介します。
- 25歳
- 割と暇な部署にいる
- 周りに合わせてサービス残業
残業した時の時給は大体1,500円とします。
1日1時間サービス残業をしたとして、1週間で5時間。
1,500円×5時間=7,500円/週
1週間あたり7,500円なので1ヶ月(4週間)とすると、
7,500円/週×4週間=30,000円/月
1ヶ月あたり30,000円となり、1年(12ヶ月)で計算すると、
30,000円/月×12ヶ月=360,000円
1日1時間以上サービス残業してしまう日もあるかと思うので、1年間でざっくり40万円も損していることになります。
「なんとなく、周りに合わせているだけ。」なのに、年間40万円も損している。本当にもったいないと思います。
現役公務員が今すぐすべきこと
サービス残業の恐ろしさを踏まえて、現役公務員の方がすべきことを考えました。
- 仕事がないときはすぐ帰る
- 職員組合で問題提起
それぞれ解説していきます。
仕事がないときはすぐ帰る
なんとなく周りに合わせてダラダラ。これを今すぐやめましょう。
最初のうちは勇気がいると思いますが、大切な人生の時間を守るためです。
”定時で帰るマン”になってしまえばこっちのもの。
昼間に業務をキチンと終わらせて、定時で帰るマンを目指しましょう。
職員組合で問題提起
上司によって残業が承認されない場合などは、職員組合に相談してみましょう。
職員組合は、職員の立場を守るために存在しています。
職員組合でキチンと問題提起をすることで、解決への糸口が見えるかもしれません。
黙ってサービス残業をしているよりも、小さく行動してみる方が良いかと思います。
古い組織ほど解決は難しい
凝り固まった古い職場だと解決は難しいかもしれません。
オジサンたちの思考を変えることは出来ないですからね。
僕自身、「組織を変えることにエネルギーを使うよりも、自分の道を変えた方が早い」と思い、公務員を辞めました。
もし、同じような考えを持っている人がいるとしたら、違う道を探すのもアリだと思います。
まとめ:サービス残業は今すぐやめよう
公務員職場に横行している、サービス残業。
なんとなく周りに合わせていると、年間40万円も損をします。
人生の貴重な時間を無駄にしないためにも、今すぐサービス残業をやめましょう。
サービス残業をやめるために、
- 仕事がないときはすぐ帰る
- 職員組合で問題提起
これらを徹底的に実行していきましょう。
人生の時間には限りがあります。
周りに流されて時間を無駄にせず、大切な人との時間など自分が満足して使えることに時間を使いましょう。
このブログでは公務員が自由になるためのブログをコンセプトに、以下のことについて発信しています。
- 公務員の転職
- 公務員の副業
- ちょっとトクするお金の話
最新情報を見逃さないようにブックマークorTwitterのフォローをしていただけたら幸いです!
それでは、今日はこの辺で。