仕事にやりがいを感じない。なんとなく辞めたいけど面倒くさいしな…」
公務員を辞めたいなら絶対に20代のうちに辞めるべきです。
30代になると転職の選択肢が狭まり、詰みます。
転職ができず、不満を抱えたまま定年まで働くことになるのは嫌ですよね?
今回は、「公務員を辞めたいなら20代のうちに辞めるべき理由」を解説していきます。
こういった方にオススメです。
- 辞めたいと思っているが、なかなか踏み出せない
- 仕事が忙しく、先のことを考えられない
- なんとなく将来が不安
僕自身も、「公務員を辞めたい」と思ってから、実際に動き出したのは2年後くらいです。
「忙しい」を言い訳に、目をそむけていました。
公務員として6年間勤めましたが、先輩たちの中には「辞めたい」と思いながらもズルズルと公務員を続け、30代になってから絶望する人を何人も見てきました。
自分の人生を納得したものにできるよう、今ここで立ち止まって考えてみましょう。
この記事を書いた人
- サキガケ(@Sakigake_blog)
- 新卒で地方の役所に6年勤務。
- 公務員の働き方に疑問を感じ、R3年3月に地方公務員を退職。
- 自営業を経験ののち、民間企業に転職。
公務員を辞めたい理由
本題に行く前に、公務員を辞めたい理由を整理しておきましょう。
公務員を辞めたい理由として、よく挙げられるものは以下のとおり。
- 給料が低い
- 将来性がない
- やりがいがない
- 古い組織風土が嫌
- 人間関係が面倒くさい
- 住民の風当たりが強い
一つでも当てはまった方は、ぜひ最後まで見ていってください。
ちなみに、僕は全部当てはまりました。笑
我慢しながら働いている公務員の皆さま、本当にお疲れ様です。
20代のうちに辞めるべき理由
20代のうちに辞めるべき理由は以下の3つです。
- 公務員の転職はポテンシャル採用
- 転職先で失敗しても公務員に戻れる
- 結婚などのライフイベントに備えるため
順番に解説していきます。
1.公務員の転職はポテンシャル採用
一つ目の理由として、「公務員の転職はポテンシャル採用」だからです。
公務員から民間企業に転職する場合、基本的に未経験の職種へ転職することになるかと思いますが、
一般的に未経験の転職はハードルが高いと言われています。
なぜなら、企業は基本的に即戦力が欲しいと考えているからです。
採用者の年齢が上がれば特にその考えは顕著になります。
しかし、若くて吸収力のある人材なら、
「ポテンシャルにかけて育ててみようかな」となることも。
「新卒で公務員として働いてきたのか。真面目そうだし育ててみるか!」
といった感じですね。
つまり、公務員の転職はポテンシャルを評価されて採用されるということになります。
企業からすれば、30代まで公務員しか経験がなく、仕事が出来るか出来ないかわからない人に高い給料を払うギャンブルはしたくないもの。
僕自身、転職を考えていた際に”転職エージェント”の担当者の方から、
「公務員からの転職は20代がリミットです。特に20代前半なら未経験でも採用してくれる企業はあります。しかし、30代になると詰みます。」と言われて、震えました。笑
人によってスキルや経験が違うので、30代での転職が絶対にムリというわけではありませんが、可能性が狭くなることは押さえておきましょう。
厚生労働省も発表している
厚生労働省が発表した「2019年雇用動向調査」によると、1年間に就職した人のうち、
転職した人の割合は 【20〜24歳で16.0%】だったのに対し、【25〜29歳で13.4%】となり、【30〜34歳では11.0%】と、年齢を重ねるとともに著しく減少していることがわかります。
各個人のライフステージにもよるかと思いますが、転職市場全体でも30代以降の転職は難しいということがわかります。
(出典:2019年雇用動向調査結果の概要)
2.転職先で失敗しても公務員に戻れる
続いて、2つ目の理由は「転職先で失敗しても公務員に戻れる」ということです。
- 転職先がブラック企業だった!
- 民間の働き方がどうも合わない!
こういった場合に、30歳までであれば公務員試験を再度受けることができます。
30歳を過ぎてから、「公務員に戻りたい!(泣)」と思っても試験を受けることすらできません。
公務員から転職する際に、しっかりと吟味をすることで避けられる事案ではありますが、転職先で絶望する可能性はゼロではありませんよね。
万が一、そうなった時に、
- 公務員の経験を生かして
- 民間への転職経験も生かす
公務員・民間のどちらも選べる状況を作り出すことができます。
このように、選択肢を増やすためにも20代のうちに転職をするべきと言えます。
3.結婚などのライフイベントに備えるため
日本における男性の初婚年齢は31.2歳と言われています。
(出典:人口動態調査(2019年))
一般に、結婚するまでの交際期間がおよそ2年と言われているため29歳ごろには交際をスタートさせておきたいところ。
ということは、29歳ごろまでに仕事も落ち着いておきたいですよね。
結婚費用の総額は400万円超と言われており貯金が必要になります。
(結婚にかかる費用は?結婚資金はいくら必要?リアルな明細を分かりやすく解説します!※外部リンク)
さらに、子どもができて出産となるとお金もさらに必要になります。
そんな状況の中、「安定している」と言われる公務員から転職に踏み切るのはほぼ無理だと言えますよね。
つまり、結婚・出産といったライフイベントに備えるためにも、早めに転職をして身を固める必要があるため、公務員から転職するなら早いほうがいいということです。
辞めたいと思ったら何をすればいい?
ここまで読んでいただいて、「公務員辞めたい!」と思った方がするべきことは以下のとおり。
- どんな仕事をしたいか考える
- 転職エージェントに登録する
- 必要なスキルを身につける
順番に解説していきます。
①どんな仕事をしたいか考える
ただ闇雲に転職活動をしても、「こんなはずじゃなかった!」と失敗をしてしまう可能性があります。
僕は、自己分析の書籍を使って「どんな仕事をしたいか」を考えました。
- 自分の人生で何を大切にしたいか
- 公務員より向いている仕事は何か
- 自分の好きな分野は何か
これらを考えて、自分の思いを満たす仕事を探すようにしました。
自分の価値観を明確にすることは、転職活動の失敗を避けることにつながります。
自分の価値観が元から明確な方は、いきなり転職活動してOKだと思いますよ。
ちなみに、僕が自己分析を行ったのは以下の書籍です。
やりたいことを見つけるための具体的なステップが書かれており、まさに「世界一やさしい」自己分析の書籍だと思います。
日々悶々と仕事をしている公務員の方に、オススメです。
②転職エージェントに登録する
僕自身、転職活動をしてみて思ったのですが、世の中に意外とたくさん仕事はあります。しかし、ハローワークや求人サイトを使って転職できそうな仕事を自分で探すのはかなりの時間と労力を要します。
そこで、役に立つのがマイナビエージェントなどの転職エージェント。
- 転職市場の状況(どの業界が狙い目か)
- 自分の学歴・職歴で目指せる仕事
- 理想の仕事に就くために必要なスキル
これらを的確に、しかも無料で教えてくれます。
さらに、求人サイトには公開されていない非公開求人なども見ることができるため、むしろ転職する気がなくても登録しておくべきかと思います。
でも、公務員の市場価値は低いんじゃないの?
「公務員の市場価値は低い。」よく言われますよね。
過去記事でも解説しましたが、確かにその通り。公務員の市場価値は低く、潰しが効かないと言われているのは事実です。
しかし、市場価値が低いと言われるからこそ、公務員が転職を希望するなら若いうちに行動するべきとお伝えしたいのです。
一度、転職エージェントで仕事を探してみるとわかりますが、未経験OKの仕事はたくさんあります。
さらに、年齢が若いほどポテンシャルを評価されて採用されやすいという事実もあります。
つまり、少しでも早く転職活動を開始することで、ポテンシャル採用で未経験の業種・職種にも挑戦できる可能性が上がるというわけです。
こう言った理由から、公務員が転職を希望するなら若いうちに行動するべきと言えます。
③必要なスキルを身につける
転職エージェントに相談した結果、理想の仕事にすぐには就けない場合もあります。
その場合、自分でスキルを身に付けてから転職活動を再開することをオススメします。
理想の仕事に必要なスキルは、転職エージェントとの面談で教えてもらえるかと思います。
どんなスキルが必要になるかは、人それぞれだと思いますが、
「特にやりたいことがない」
「でも、公務員を続けるのは不安」 と言った方にオススメなのは以下のスキル。
- プログラミング
- Webライティング
- 動画編集
これらのスキルは近年、需要の高まりとともに得られる収入も上がっている傾向にあります。
「理想の仕事は見つけられてないけど、とにかく何かしたい!」という方は、一度無料で学習を始めてみてもいいかもしれませんね。
注意点:勢いで辞めないこと
元公務員として、声を大にして伝えたいことがあります。それは、”勢いで辞めないこと”
仕事が辛すぎて辞めたい気持ちは本当によく分かります。
しかし、辞めた先をきちんと考えずに公務員を辞めてしまうのは絶対に避けた方がいいです。
公務員の待遇はそれなりに恵まれていることも事実です。個人的な感想ですが、100点満点中70点くらいといったイメージでしょうか。
なので、勢いで公務員を辞めて、「公務員の方が恵まれていた」と後悔しないよう注意が必要です。
しっかり自己分析をして、納得をした上での転職をオススメします。
- 何が嫌で転職をするのか
- 転職をしてどうなりたいのか
この辺りを押さえて転職活動をするようにして欲しいなと思います。
まとめ:公務員を辞めたいなら、まず行動しよう
「公務員を辞めたいなら20代のうちに辞めるべき理由」を解説してきました。
- 公務員からの転職は20代まで
→30代になると企業から相手にされない - 転職先で失敗しても公務員に戻れる
→30歳までなら試験を受けられる - 結婚などのライフイベントに備えるため
→結婚したら転職は厳しい
これらの理由から公務員を辞めたいなら20代のうちに辞めるべきとお伝えしてきました。
「なんとなく辞めたいけど、面倒くさい」
こうしてズルズルと30代になって、人生を諦める
この記事を読んだ人には、そうなってほしくない。これが僕の願いです。
最初は小さくで構わないので、行動してみることが大事だと思います。
「どんな仕事があるか見てみるか」くらいで全然OKです。
何もせず、ただ不満を抱えているより遥かにマシですよね。
自由な人生に向けて、一歩踏み出しましょう!
転職のこと、今の仕事のこと など悩みがあればTwitterからメッセージをください。
このブログでは公務員が自由になるためのブログをコンセプトに、以下のことについて発信しています。
- 公務員の転職
- 公務員の副業
- ちょっとトクするお金の話
後悔しない人生を送るため、少しずつでもいいので行動していきましょう!
それでは、今日はこの辺で。